福岡の展示装飾・ディスプレイデザイン

展示会と企業ブランド


 

ブランドとは何か
 

 企業ブランドとは、企業や製品に関連する、独占的な視覚的、感情的、合理的、文化的なイメージである。
 認知度が高い企業はそれがマイナス効果にならないように配慮されるが、そうでない企業はそのブランドを高めるしかない。つまり展示会デザインではブランディングのベクトルよって変わってくる。
 
 ブランド形成には4つの段階がある。あまり知られていない段階はブランドとは言えない。ブランドは他者により形成されるからだ。次にブランド認識の段階がある。これはブランド・レコグネーション(Brand Recongnition)とよばれ、何かきっかけがあれば思い出せるブランドだ。その上にあるのがブランド・リコール(Brand Recall)だ。これはきっかけがなくても思い出せる段階である。4つ目の最上の段階は、TOMA(Top of Mind Awareness)と呼ばれる。例えば、車といえばその代表が次々と口に出せるブランド群だ。
 
 展示会におけるTOMAブランドは、来場者の期待を損ねるデザインを求めない。それに対して、ブランド・レコグネーションの場合はブランドの段階をアップさせる機会を多く含んでいる。例えば、「この製品はあなたの会社だったの!?」というような反応により、ブランド訴求への認識が高まっていく。展示会のデザインにおいて、この段階は展示品を際立たせる手法が欠かせない。
 
 しかし、展示会における企業ブランドの向上や訴求には展示だけでなく、そこに存在するあらゆるモノが影響する。ブースの装飾や商品等の陳列、照明方法、映像の使い方といったハード面のほか、印刷物やデモンストレーション、アトラクション、スタッフの服装や意識に至るまで展示会とブランド訴求は関係している。
 
 コミュニケーション・スキルも欠かせない。その中で最も重要なのは聞く力である。聞く能力がコミュニケーションを円滑に進めるだけでなく、多くの情報を得ることができる。これは万国共通である。
 
『Top 10 Business Communication skills』/Markreting 91
 
 
1)展示会と企業ロゴ
一般に広く知られている企業(パワーブランド)や業種内で認知度の高い企業の展示会ブースにおけるロゴマークの役割は大きい。展示会のディスプレイデザインでは、第一にロゴマークや社名が通路からどう見えるかについて検討する。
 
そうした企業の多くは独立コマ(隣のブースと隣接しないコマ)を使って展開するケースが多く、インテリジェントなアイデアやノーブルな空間が好まれる。そうするとロゴマークが引き立つ。余計な情報の中にロゴマークが混在してはならない。ある意味、展示会はブランド同士がぶつかり合う戦場でもある。当然、一目でそれと分かるロゴマークの使い方は重要となる。
 
ロゴマークを生かすには、大きさ、素材との色具合、照明の使い方に気をつける。もちろんロゴマークの変形や色を変えることはない。
 

色合わせ
 色はロゴマークの命だ。プリンターで色の具合も異なるのでチェックが必要。
 

一方、並列コマ(隣のブースと間仕切りのあるコマ)で主催者から提供される「社名板」はブースの場所を表示する役割はあるが、あまり印象的ではない。社名を表示するスペースも広くない。近年では、少しでも目立たせる方法としてLEDパネルを使うなどの工夫が見られる。
 
【展示会でのロゴマークや社名表示方法】
<プリント>
最も安価な方法
<切り抜き文字>
厚みのある文字。厚みはさまざま。ベースに使う素材もスチレンボードやスチロール、カルプなどがある。
<照明>
ロゴマーク等のサインへダイレクトに照明を当てる方法。
<内照式文字>
アクリル板やプリントに背面から照明を当てる方法
<バックLEDチャンネル>
文字の背面にLEDのモジュールやラインを仕込む方法。
<LEDパネル>
LEDがアクリル板の周りにセットされ、板全体が光る。カッティングシートやプリントで社名等を入れる。
 
2)展示会でのキャッチコピー
ブランディングがまだ発展途上の企業にはキャッチコピーの表出が効果的だ。そうした企業の製品やサービスは、一般に広く知られていない場合が多い。
 
キャッチコピーは、製品名よりも「どのような企業であるか」「何を得意としているか」などを即座に認識してもらう言葉を考える。いわば、キャッチコピーはパワーブランドのロゴマークの代役になる。見た人が興味を示してくれる文章表現やアイデアが求められる。

キャッチコピーを使う
 
車底に塗ると車の燃費が伸びる塗料を扱っている。
「CO2を裏から削減する会社」というキャッチコピーの発案
30周年ロゴ
おかげさまで30周年

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