デジタルサイネージの編集
1)デジタルサイーネージの特徴
スタンドアローン型のデジタルサイーネージ
デジタルサイーネージは映像やビジュアルといった情報を出力のための映像機器だが、サイネージ(signage=看板)とよばれるように、デジタル看板に特化した機器である。
第一の特徴は機器へのデータ入力方法にある。かつて、映像データはVTRやDVDなどに記録され、専用の出力機器を通し映像機器で放映されていたが、デジタルサイネージのデータ出力はそれらの出力機器を必要としない。デジタルサイネージの内部に再生や変換機能などが組み込まれているからだ。そして多くはUSBメモリーを使いデータ入力される。
第二の特徴は身近な編集ソフトが利用できる点である。映像データも専用のソフトで編集されるのだが、パワーポイントや専用の簡易ソフトを使った編集も可能となった。しかし、映像編集はほぼ従来の方法が無難である。
第三の特徴はいくらでもデータの差し替えができる点だ。ポスターのような紙媒体のような印刷の必要がない。しかも、デジタルサイネージは紙媒体よりも明るく表示され、その質量には存在感がある。さらに、暗い場所での掲出は紙媒体にない特性である。
第四の特徴は移動できる点である。スタンドアローン型や、専用のスタンドを使い設置する方法がある。もちろん壁面への固定も問題ない。また、液晶テレビのようなタイプのデジタルサイネージなら横型でも縦型であっても使用できる。デジタルサイネージには移動も含め、設置環境に合わせた配置方法が選べる特性がある。
こうした特性から、駅や公共施設などではポスターからデジタルサイネージへほぼ移行しているが、ディスプレイデザインにおいても有効なツールの一つとなっている。特に展示会において、「明るい」「動く」「音声も出せる」といったデジタルサイネージの特性は極めて効果的である。
2)デジタルサイーネージの有効性
デジタルサイネージはプリントPOPよりも注視時間が長い。
早稲田大学によるデジタルサイネージとプリントPOPを用いた「視覚的注意」の実験によると、デジタルサイネージの方が注視時間が長いという結果が出ている。(条件を一緒にするため、おそらく静止画同士の実験と思われる。)
「緑茶ドリンク」と「炭酸水ドリンク」の広告を使った実験だ。
<条件>
・左右に「緑茶ドリンク」と「炭酸水ドリンク」のPOP広告を並べる。
・POP広告の下にデジタルサイネージを置く。
・図柄は異なる
(1)効果的な編集を図る
デジタルサイネージの編集は、プロの編集者でなくても可能だ。前述したように、Power Pont、Keynote、iMovieといった汎用ソフトでも作成できる。プレゼンテーションと思えば誰でも作れるのだが、何を伝えるべきか、その長さはどのくらいが最適なのか、いらない情報は含まれていないか、伝える表現・・・、などの検討が欠かせない。
しかし、デジタルサーネージ情報は多くの目に晒される。編集もまたアイデアの一つだが、マーケティングにおけるアイデアとは、他者があって成立する。これは、ブランド構築と同じ構図である。専門家への依頼を薦める。もちろん、弊社も問題がない。
(2)基本的な技術
個人で編集するまでは良かったが、そのデータはデジタルサイネージで再生できるのか?動画ファイルのフォーマットは何が適しているのか?動画や音声のコーデックは?縦型の画角はどうする?・・・、といった基本的技術が欠かせない。
いろいろ悩むより、専門家への依頼を薦める。もちろん弊社も問題ない。
(3)映像の撮影
写真撮影、スタジオ撮影、ロケも可能か?
いろいろ悩むより、専門家への依頼を薦める。もちろん弊社も問題ない。スタジオも用意できる。
(4)誰が編集するのか
編集はその道のプロがいる。ただ単に映像や画像編集するのでなく、マーケティングにも通じている。できすぎるくらいだ。
リコメンド・・・ミキヤ
デジタルサイネージに使えるデータ内容は3種類に分かれる。一つ目は静止画、二つ目はスライド、三つ目が動画だ。
静止画は 文字通り動かないが、正確な情報を伝えることができる文字情報の掲出に適している。例えば、コロナウィルス対策として、マスク着用の推奨にも駅構内で使われた。
二つ目のスライドはPower Pointでも編集できる。プレゼンテーションのデータ作成とほぼ同じ要領だ。
三つ目の動画は、iphoneを含むiMovieでも製作可能だが、それにはそれなりのソフトでの編集をおオススメする。
液晶テレビと同じ型のデジタルサイーネージの価格も落ち、手頃になっている。43型だが、現時点で7万円でお釣りがくる商品もある。サイズやメーカーを問わずにググればさらに格安なのもある。
それでも既存の液晶テレビを使った方が良い時は、それを使っての製作もできる。
<必要なもの>
・メディアプレイヤー・・・いろんな種類が売られているが、安価なものでもちゃんと機能するのがある。
・液晶ディスプレイ(HDMI端子があるもの)
・ブラケット・・・システムパネルの壁面に架ける方法もあるが、モニターの穴と金物が合うかどうか確認する必要がある。
・そのほかヤマトサイネージ
・モニタースタンド・・・こちらから
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