福岡の展示装飾・ディスプレイデザイン

展示会における
ARの活用

Briefing for Display design
ken.Egami 2020/05/11 

 ARアプリを立ち上げ、設定した画像や図、形にかざすと映像や画像が出てくる。単に映像や画像が出るだけでなく、展示品のシーンと重ねることもできる。スマホの映像を通して商品の内部を重ねて見せたり、ストリー仕立てで紹介できる。VRのように脳内を劇場化させる必要もない、全く落ち着いたスマートな情報提供手段だ。これが「拡張現実(Augmented Reality)」と呼ばれる技術である。
 
 名前や手法はQRコードに似ているが、その手軽さや表現方法は全く異なる。展示品を通して紹介できるので、興味深い情報伝達が可能だ。例えば、スミソニアン国立自然史博物館では、動物の骨格展示にスマートフォーンをかざすとその動物が立体的に見える「Skin & Bones」というデモ展示を行った。もちろん、説明もスマホの中で完結する。情報は手のひらにあって、見る側の体の一部になる。まさしく、「電気回路は中枢神経の延長(M.Mcluhan)」だ。
 
 かのホイジンガは人間を「ホモ・ルーデンス=遊ぶ人」と定義した。遊びの中から新しい文化が生まれ、進化してきたという考え方である。展示会や博物館がビジネスや知的情報の発信などと難しく考えてはいけない。展示会や博物館は"遊びの場"でもある。遊びの提供により新たな何かが生まれる。スマートフォン世代にとってARは遊びの一つに過ぎない。しかし、スマホで遊びながら知的好奇心を満たしている。遊びながら情報提供ができるAR展示は、展示と人との良好なコミュニケーションを構築するに違いない。
 
 スマホのAR機能を使った拡張現実は未来のカケラにすぎない。国内のイベントやPR、広告などでも広く利用され、米国のアポロ月面着陸50周年イベントでも多く展開されるなど、ARは今やイベントや展示のツールとして定着しようとしている。
 
 ディスプレイデザインは新しいテクノロジーを社会に紹介する役割を果たしてきた。例えば、ネオンサインは1910年のパリ・モーターショーで使われたのが最初だ。その技術が世界中に普及したのは、もう昔の話。今ではLEDを使ったネオンサインに変わろうとしている。それらはもともとディスプレイの一部に過ぎなかった。NEXTへつなげるのもディスプレイデザインの役割だ。展示会来場者の多くがNext Ageに目を向けたくなるのは皆さんもご存知でしょう。それは展示会そのものへの期待でもある。
ARのイメージ

Augmented Reality at Exhibition

展示会におけるARの展開作成

 

業務内容

1)AR画像や映像の制作
2)COCOARの導入
  

1.展示会でのARは説明上手

 AR動画や画像の制作


1)動画を使い製品の具体的な説明ができる
QRがコードを認識してwebのリンク情報を経由するのに対して、AR はあらゆる画像を認識しダイレクトにつながる。例えば一つの製品の外観写真にスマホをかざすと、その内部の画像や動画が見られるように編集できる。
 
ARに反応する画像は一般的にマーカーと呼ばれ、ほどんどの画像素材がマーカーとして使える。そしてその画像を登録しておく。例えば機械関係の製品をマーカーとして登録しておき、展示パネルの製品写真のスマホをかざすとマシンの働き方の仕組みや分解図といった動画がスマホ上で自動的に再生される。これは、静止画や模式図よりもリアルに伝える情報伝達の手法だ。
 

ARのフロー
 QRはQRコードを通した後にリンク情報を経由後HP情報にたどり着く。

 

ARの種類
ARは伝えたい製品の画像を通し、ダイレクトにその製品の詳細を知ることができる。
ARの事例
 製品の画像からマシンの内部を描く
内燃機関のgif画像は wikipedia
UtzOnBike (3D-model & animation: Autodesk Inventor)より
 
ARの事例
お酒のラベルから産地情報を伝える


2)展示会後に思い出してもらう

人は時が経つと忘れてしまう


(1)展示会の名刺にAR。「ARで思い出してね」
展示会で見たあの商品はどこの会社だった?
展示会後に「あの時見たり、聞いたりしたあの商品は?」といって思い出したり探したりするのに一苦労ということも少なからずある。
展示会でたくさんもらった名刺の中から探すのも大変。
そんな時、展示会で渡す名刺のARで展示品や取り扱い商品が分かると便利だ
記憶の問題
 
名刺にARマーカーを入れ、「ARで思い出して」の一言があるだけで展示情報を確実に伝達できる。
(2)展示会の総合パンフにもAR機能をつけて出展者情報を具体化しよう
たくさんの企業や団体が出展する展示会の総合パンフレットは、展示会後に製品やサービスを確認する資料の一つだ。しかし、それらの会社を一つ一つ検索し、記憶を辿るのは容易でない。それぞれにARマーカーがあれば、簡単に調べることができる。
 
総合パンフレットのAR情報を事前に準備しておくとさらに便利だ。来場者は、思いもよらない製品やサービスの情報を容易に見つけ出せる。毎年恒例で開催される展示会にはオススメ。情報の蓄積もできる。
 
 
【請負業務】
AR機能つきの展示会総合パンフレットの運用ならご相談ください。
ARフロー
 
AR機能付き総合パンフ導入の流れ


3)ARとQRの違い

 動画を使って展示品の具体的な説明ができる


(1)情報の混乱をなしくシンプルに伝える
QRコードがホームページのサイトを特定して誘導するのに対してARはダイレクトに開くのだが、単に手間が省けたのが便利というわけではない。
 
ホームページ上にはたくさんの情報が書かれている。商品情報や会社概要、コンセプトなどコンテンツは多岐にわたる。展示会で伝えたいページをその都度見せるのは、合理的と言えない。手間がかかる。ましてホームページの中で商品が魅力的で具体的な表現になっているも問題だ。
 
ARを使うと、特定の商品情報だけをシンプルに紹介できる。シンプルというのは必要のない情報が遮断できるという意味だ。伝えたい内容を映像や画像と映像の合成などを使い、興味深く、分かりやすく、能動的に伝えることができる。

ARの活用フロー
QRは特定の情報にたどり着くのにさまざまな情報を経由する
ARの活用フロー
ARは特性の情報に対してダイレクト
(2)印刷済みの画像でもマーカーとして使える
QRコードの役割を果たすのが、ARマーカーだ。ARマーカーはドット模様でできたQRコードとは異なり、ほとんどの画像を認識する。
 
さらに、名刺やパンレットに印刷済みのロゴマークのような記号や特定の画像も使える。だからARマーカーを登録したからといって、新たな印刷物の制作は必要がない。
ARの活用フロー
 
(3)Google Analyticsみたいにログ解析ができる
展示会のチラシやパンフレットにCOCOARを使ったARマーカーを掲載すると、展示会後のレスポンス具合が測れる。
 
アクセス数や年代別、性別、地域別のデータが表示できる。
 
また、マーカーをかざしたユーザーに対して、製品情報やニュースといった新たな情報をプッシュ通知で配信も可能だ。
 
ARはマーケティングの一つとしても利用できる。


4)AR(拡張現実)の編集
 

多様な発案とデジタル処理技術で、新しい何かを生み出します。
デジタル技術では、「ミキヤ」社と連携しています。
 
リコメンド・・・ミキヤ
 

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