福岡の展示装飾・ディスプレイデザイン

理解しやすい展示デザイン


1)文章表現
 

ミューラーズロー
Miller's Lawを反映したテキスト処理

 展示会での商品やサービスの説明は簡潔かつ分かりやすく書く必要がある。なぜなら、様々なブースを見てまわる来場者は、展示品の説明を全て読んでいない。要するに時間がないのだ。
 
次のような興味深い調査結果がある。(Hein.G 1998)

  • 訪問者がそれぞれのブースに費やす時間はほんの少しである。

  • 訪問者が説明を読むことはめったにない。

  • 来場者が立ち寄るのは全展示構成の半分以下である。

  • 展示を見たり経験した後の関心は約30分後、急激に薄れる

 
上記は博物館における研究だが、展示会も同様で、その編集ではデザインだけでなく、できるだけ簡潔で分かりやすく表現できるテキストライティング能力が求められる。
 
 また、人はたくさんの文字情報を瞬間的に処理するのがあまり得意ではない。George A. Millerによる「Miller's Law」(もしくは「Miller's 7 bit-Rule」)によると、いくつもの言葉や数字を短時間で処理できる容量は9から5の塊(7±2)であるとされる。例えば、電話番号を0924608235を覚えるよりも092(406)8235と3つに分けると覚えやすいのは、経験上理解できるはずだ。要するに、普通の人がまとまりのないたくさんの文字や数字を処理したり覚えるのは容易ではない。だから広告では、内容を区分したり文字数制限したりする。このMillerの法則はディスプレイデザインに限らずあらゆる情報デザインの指針となる。
 

以上詳しくは「企画展や博物館のグラフィック表現」へ

 
2)立体による刺激
 

偏袒な写真

 商品やサービスの展示において、それぞれを同じように並べる平易な展示がブース訪問者の印象にどれだけ残るかという課題がある。刺激的で思わず見入ってしまうような平易な展示には病的テクニックが必要だが、最もシンプルな考え方は高低や色分けにより刺激を与える方法である。これはデザイナーのみならず一般の人でも使っている方法だ。そのハイテクニックに相当するのがディスプレイデザインであり、素材、色、光などを使い立体化する。
 
 一方、ディスプレイデザインは五感を使った情報伝達ができる。視覚だけでなく、接触や体験による展示、聴覚を活かした展示、臭いによる展示などその手法はさまざまだ。

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